床下換気扇はシロアリに効果ある?取り付ける際の注意点は?
家屋にシロアリが発生するのを予防する方法として、床下換気扇の設置があります。では、どうして床下換気扇はシロアリ予防に効果があるのでしょうか。そこでこの記事では、床下換気扇についての詳しい情報と、取り付ける際の注意点について解説していきます。
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目次
そもそも床下換気扇にはどんな効果がある?
一般的に家屋の床下には排気口が確保されています。これにより、お風呂や台所などの湿度の高い空気を外に排出しています。しかし、排出しきれずに残ってしまう湿気もあります。そこで役立つのが、床下にたまった空気を循環させる床下換気扇です。
木材の腐朽を防止
床下換気扇を付けると、湿気を排出して空気の通りをよくしてくれます。湿気がたまると、菌が繁殖しやすくなるため、木材の腐朽の原因になります。腐朽すると、家の強度が下がってしまいます。そうなる前に湿度対策を検討しましょう。また、床下換気扇を設置すれば湿度対策だけでなく、結露を乾かす効果も期待できます。
住む人の健康を守る
室内の換気が不足すると、健康に害を及ぼす可能性があります。たとえば、ハウスダストのようなアレルギーは、ダニやカビが原因です。床下換気扇には、ダニやカビといった害虫を防ぐ効果もあります。さらに病気の原因になる化学物質も屋外に出してくれるため、住んでいる人の健康を守ってくれます。
シロアリなどの害虫対策
シロアリが発生すると木材をボロボロにしてしまいます。シロアリは高温多湿な場所を好みます。そのため、湿気がたまりやすい床下にも発生しやすいのです。床下換気扇を設置すると、空気の循環がよくなるため、シロアリのような害虫が発生しづらくなります。
床下換気扇の導入前に確認したいこと
シロアリ対策として床下換気扇を導入する場合、事前に以下のポイントを確認しましょう。
- 床下換気扇の形状
- 床上での電源の確保
- 月々の電気代
それぞれ詳しく解説していきます。
床下換気扇の形状
床下換気扇を効果的に使うためには、床下の面積にあったものを選ぶ必要があります。予め床下の構造を調べ、どのくらいの換気力のもの置けばいいのか確認しておきましょう。また、換気扇には「攪拌型」と「吸排気型」の2種類があります。攪拌型は換気口から遠く、吸排気型は排気口の近くに設置することが望ましいといわれています。
床上での電源の確保
床下換気扇の設置には、床上での電源の確保が必要です。床上で電源確保ができてないと床下換気扇を作動させることができません。設置するためにしっかり電源が確保できるかどうか確認しましょう。
月々の電気代
床下換気扇は常に稼働させておく必要があります。一般的な換気扇のように、そのときどきで付けたり消したりするわけではないので、どうしても電気代がかかります。予め月々の電気代も確認しておきましょう。
床下換気扇を設置するときの注意点
床下換気扇はシロアリ予防の効果が期待できますが、設置の仕方によってはデメリットが発生します。マイナスになる可能性があることについても解説していきます。
設計によっては床下環境を悪化させることも
台所やお風呂のような湿気がたまりやすいところに、攪拌型の床下換気扇を付けると、床下全体に湿度の高い空気が広まってしまいます。また、あまり密閉されていない床下で吸排気型の床下換気扇を作動させても、近くの空気しか換気されず、湿度が十分に換気されない恐れもあります。
悪徳業者の訪問販売
悪徳業者の訪問販売にも注意が必要です。さまざまな手口がありますが、まったく効果がない床下換気扇を法外な値段で売りつけてくる悪徳な業者もいます。適切な床下換気扇の設置には、床下の構造をしっかり知っておく必要があります。そのため、確認もせずに導入を勧めてくる業者には注意しましょう。
シロアリに効果がある床下換気扇を導入しよう
床下換気扇を設置して床下の空気を循環させれば、シロアリなどの害虫予防効果が期待できます。また、木材を腐朽させない、ハウスダストを防ぐなど、様々なメリットがあります。これから家を建てる、またはリフォームを考えている場合は床下換気扇の導入を検討してみましょう。