日々の生活を便利にしてくれる電気は、現代社会において欠かせないものですが、時には火災や感電事故といった深刻な問題を招く恐れがあります。特に、漏電を放置していると、思いもよらないトラブルに発展してしまう可能性もあるでしょう。本記事では、漏電を放置した際の危険性や、異常をすぐに察知できるよう覚えておきたい漏電のサインについてご紹介します。

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漏電を放置するリスク

漏電は、電気回路において通常の経路以外に電流が漏れて流れる現象です。この電流の異常な流れは、さまざまなトラブルを引き起こす原因となります。電気製品の故障といった比較的小規模なものから命に関わるようなものまで、さまざまなリスクが存在します。

家電製品が故障する

漏電が発生すると、電気機器内で正常な経路を外れた電流が流れ、家電製品を損傷・故障させます。漏電を放置すれば、家電製品の寿命が短くなるだけでなく、発火などの予測不能なトラブルが引き起こされる可能性もあるため、すぐに修理・買い替えなどの対策を講じることが重要です。

頻繁に停電が起きる

漏電が発生すると、漏電ブレーカーが落ちて電気回路が遮断されるため、電力供給が中断されます。漏電が継続的に発生する場合、頻繁に停電が起き、生活や仕事に大きな影響を与えるでしょう。特に、電子機器やパソコンなどは、停電が繰り返し発生することで、機器の故障やデータの損失などの被害を受ける可能性もあります。

電気料金が高くなる

漏電が起きると、通常の電気回路外に電流が流れるため、電気エネルギーが無駄に消費され、電気料金が高くなります。漏電を長期間放置すると、比例して電気料金もどんどん高くなってしまうので、できるだけ早急に修理や対策を講じるようにしましょう。

感電する

漏電の危険性の中で特に恐ろしいのが、感電のリスクです。電流が漏れている部分を誤って触ってしまうと、重篤な場合は、やけど、筋肉の硬直、呼吸停止など命に関わる状態に至ることがあります。

火災が起きる

漏電が、命を脅かすリスクになるもう一つの可能性が火災です。漏電が発生すると、通常の経路以外で電流が流れることにより、周囲が加熱され発火する恐れがあります。漏電は、夜間や人がいない時にでも発生するので、火災が発覚するまでに時間がかかり、被害が拡大するケースも多いです。

漏電が起きた時のサイン

漏電は目に見えるものではありませんが、知らせるサインはいくつか存在します。漏電を見逃さず、早期に対処するためにも、漏電が起きた時にはどのような現象が起こるのかを学んでおきましょう。

建物内の金属部分に触るとピリッとした痛みを感じる

漏電が発生した際、建物内の金属部分や家電製品に触れるとピリッとした痛みを感じることがあります。これは感電の兆候であるため、即座に手を放してください。家電製品の漏電を疑う場合、電源を切って使用を中断し、新しい物に買い替えることをおすすめします。

電気料金が急に高くなる

漏電の危険性でも説明したように、漏電が起こると電流が外に漏れてしまうため、余計な電力が必要となり電気料金が高くなります。普段通りに電気製品を使用していたのに、電気料金が通常よりも高くなった場合、漏電を疑いましょう。

雨が降ると頻繁に停電が起きる

電気は水に弱く、雨水や湿気が電気設備に侵入すると漏電が発生しやすいです。そのため、雨が降る日は、頻繁に停電が起きるようになります。特に屋外の電気設備は雨水の影響を受けやすいので、防水加工を施すなどの対策が求められます。

漏電ブレーカーが落ちる

漏電を知らせるサインとして分かりやすいのが、漏電ブレーカーが落ちる現象です。電気回路内で電流が漏れている箇所があると、ブレーカーが落ち、自動的に電流を遮断してくれます。漏電ブレーカーが作動することで、電気設備に発生している漏電がすぐに遮断され、安全性が確保されます。

リスクを回避するために、漏電のサインを見逃さないようにしよう

今回は、漏電を放置した際の危険性や、異常をすぐに察知できるよう覚えておきたい漏電のサインについてご紹介しました。漏電を放置していると、家電製品の故障や停電といった比較的小さなリスクの他に、感電や火災など、命に関わるような事故が起こる可能性もあるので早急に対処しなければなりません。

漏電かもしれないサインには、さまざまな種類があります。早めにリスクを回避するためにも、見逃さないように注意してください。また、電気関連の作業は、一歩間違えると命にも関わることなので、漏電の疑いがある場合は、早急にプロの業者に依頼して点検・修繕作業を行ってもらいましょう。