お部屋の空気を循環させる優れた電化製品としても、南国をイメージさせるおしゃれなインテリアとしても人気が高いシーリングファン。しかしながら取り付ける際には一定のスペースや天井の高さ・強度などが必要であり、特に賃貸住宅への取り付けに関しては「工事が大変なのではないか」「大家さんの許可が必要なのでは？」などといったことが頭をよぎり、設置をあきらめてしまうことも。そこで今回は

• 賃貸住宅にシーリングファンを取り付けることは可能なのか
• 可能であればどのような方法で取り付けることができるのか

このような話題について、できるだけ詳しく解説していきます！

この記事を読むための時間：3分

シーリングファンとは？

シーリングファンとは部屋の空気を循環させる装置です。大きな羽が付いていることから扇風機のような機能を連想する方も多いようですが、正確には空気を送り出すものではなく、天井に設置した大きな羽を回転させることにより、上部に滞留する暖かい空気と下部に滞留する冷たい空気を攪拌し、室温を均一にするものになります。

シーリングファンを取り付けることによるメリット

シーリングファンを取り付けることによるメリットは

• 部屋全体の温度を調整することが可能になり、冷暖房費が節約できる
• インテリアとしておしゃれな空間を演出することができる

この2点ではないでしょうか。部屋全体の気温が均一になることにより室温が調整しやすくなり、電力の浪費を防止することが可能です。また、様々なデザインのものが販売されており、部屋をおしゃれに演出するインテリアとしても優れている装置になります。

賃貸住宅でも取り付け可能？

賃貸住宅においてシーリングファンを取り付けられるかどうかは天井の状態はもちろんのこと、装着部分がシーリングか、ねじ穴付きのローゼットかによっても事情が変わってきます。

ねじ穴付きのローゼットであれば天井に穴を開ける必要がないため、ある程度自由に、様々な機種のシーリングファンを取り付けることが可能です。逆に接続機器がシーリングの場合、天井に穴を開ける必要があるため、設置には大家さんの許可を取らなければなりません。天井に穴が開くことを嫌がり、設置に難色を示す大家さんも中にいるので、この場合においては交渉次第となります。

取付時のチェックポイントについて

• 天井の強度
• 天井の広さ
• 天井の高さ

シーリングファンを設置する際には上記の3点をしっかり確認して機種を選ぶ必要があります。どういうことなのか、具体的に解説していきましょう。

天井の強度

シーリングファンは小型なものでも5kg程の重さがあり、さらに動作中にはこの重さプラス、プロペラを回すことによる遠心力が取り付けた天井にかかるため、設置には相応の強度が必要です。特に上の階の床にあたる部分にクロスを貼り付けただけの直貼り天井の場合には強度が低く、取り付けが難しい場合もあります。逆に2重構造の天井の場合は裏から補強工事ができるかもしれないので、こちらの方が取り付けられる可能性が高いかもしれません。

天井の広さ

シーリングファンを設置する際は壁への接触を防止するために、四方に1m〜2m程のスペースを確保する必要があります。特に大型の機種を設置する場合においては天井をはじめ、部屋全体にかなりの広さが必要になるので、取り付けが可能かどうか、購入前にきちんと計測しておくことをおすすめします。

天井の高さ

取り付ける場合は天井の広さだけではなく、高さも必要になります。高さと機種の大きさとのバランスが悪いと見た目の圧迫感が強くなるだけでなく、大きな羽が身体にあたり怪我をする可能性も高まります。安心して利用するためにも天井の高さを充分に考慮した機種選びをおすすめします。

自分で取り付けることはできる？

天井にシーリングやローゼットが予め付いていれば可能ですが、どちらも付いていない場合はこれらの取付工事が必要となり、この工事は電気工事士の資格が無ければ執り行えません。従って、この場合においてはシーリングファンを無資格で取り付けることは不可能であり、電気工事士に依頼することが必要となります。

シーリングファンの取付は専門業者にお任せ！

シーリングやローゼットの取付工事が必要な場合はもちろんのこと、結構な重さがあるシーリングファンを天井に取り付ける作業は危険性も高いため、できる限り専門業者に依頼することをおすすめします。プロに取り付けをお任せして、安心、安全な環境を整えたうえで有効利用されてはいかがでしょうか！