冬に防犯カメラを扱う際の対策やポイントについて解説
雪の多い地域や降水量の多い地域での防犯カメラの使用は、積雪や結露による画像の乱れがしばしば問題になります。カメラ本体にも結露対策や雪対策が施されているものの、台風や豪雪など、災害級の自然現象には対応しきれないことも。こういったことが頻繁に発生する地域においては、防犯カメラの利用は難しいのでしょうか?
そこで今回は雪や結露が多く発生する冬において、防犯カメラを使用する際の対策やポイントをご紹介していきます。
「自分の住んでいる地域には雪が多くてカメラの設置を諦めている」
こういった方はこの記事を参考にして、導入をぜひ再検討してみてください。
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目次
防犯カメラの性能を低下させる冬ならではの現象とは?
冬、防犯カメラを使用している時に立ちはばかる自然現象は
- 積雪
- 結露
この2つに他なりません。どういうことなのか、具体的に解説していきます。
積雪
カメラの使用温度範囲はマイナス20度~プラス50度と明記されていることが多いですが、これは内部のシステムが問題なく作動できる温度のことであり、明記されているからといってレンズやカバーに雪が付着するのを必ず防ぐわけではありません。付着すると拭き取るか、溶けてなくなるのを待つかしかなく、当然映像や動作にも多大な影響を及ぼします。
結露
冬は結露が発生しやすく、これによって防犯カメラのレンズが曇り、映像の鮮明度が著しく低下します。空気は温度が高いと水蒸気の飽和度が上がり、逆に低くなるほど飽和度が下がります。気温が低下し、飽和度が下がると、空気からあふれ出た水蒸気が結露となり、カメラのレンズやカバーに付着するのです。従って、寒暖差の激しい地域や年間を通じて気温の低い地域などは冬に結露対策が必要となります。
冬対策に有効なハウジングとは?
防犯カメラにおけるハウジングとは、カメラを水滴やホコリ、チリなど、故障の要因ともなる物質から守る、言わばカバーのようなものです。カメラ本体にもある程度の防水、防塵機能は付いているものの、台風級の大雨や強風に耐えられるほどではありません。
ハウジングを装着することで保護効果はさらに高まり、塩分濃度の高い海風が吹く地域や砂塵の多い地域においても利用が可能になります。また、ほとんどのハウジングがブラケット一体型になっており、カメラの取付も容易になります。
着雪や結露を防止する方法
防犯カメラには「親水コーティング」といって、結露の影響を受けにくい設計になっているものもありますが、着雪にまで対応できるかは疑問です。カメラを結露や雪から守る、より効果的な対応策として
- ヒーター付きハウジングを使用する
- ワイパー付きハウジングを使用する
この2つの方法をおすすめします。どういうものなのか、具体的に解説していきます。
ヒーター付きハウジングを使用する
防犯カメラのハウジングにはヒーターが内蔵されたものがあり、ヒーターから発せられる熱により、雪の付着や結露の発生を防ぎます。雪の多い地域や湿気の多い海沿いの地域など、設置が難しいとされている場所においても利用が可能になります。
ワイパー付きハウジングを使用する
モニター部分にワイパーが装着されたハウジングもあります。雨や雪、結露などを自動で拭き取ってくれるので、その都度布などを使い、手で取り除く必要がなく、常にクリアな映像を確保することが可能です。
防犯カメラに冬対策を施そう!
雪の多い地域や寒暖差が激しい地域においては、雪が付着する、結露が付きやすいなどの理由により、防犯カメラが使いづらい印象がありますが、ハウジングを上手く使うことで有効に利用することが可能です。気候が原因で導入を諦めていた方も、自宅やオフィスに防犯カメラを設置し、安心・安全な毎日を過ごしてください。