蛍光灯をLED化するメリットとは|デメリットもある?
蛍光灯をLED化するメリットとは?
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照明を蛍光灯からLEDに変更しようか検討中の方も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、蛍光灯をLED化するメリットを紹介していきます。また、実は良いことだけではないLED化。起こり得るデメリットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
LED化の8つのメリット
LEDとは「Light Emitting Diode」の略で、発光ダイオードと呼ばれる半導体発光素子のこと。古くから使用されてきた蛍光灯をLEDに変えることにはさまざまなメリットがあります。ここでは主な8つのメリットを紹介します。
省エネルギー
LED照明の消費電力は、蛍光灯に比べて少なく省エネです。もともとは蛍光灯との比較では大きな違いはないと言われていましたが、最近では40%ほどカットできる商品も登場しています。
環境に優しい
LED照明はCO2(二酸化炭素)の排出量が少なく、一般の40形蛍光灯と比較すると約70%のCO2排出量を削減できます。また、環境汚染に繋がる水銀や鉛、カドミウムを使用しないので環境に優しいと言えるでしょう。廃棄処理も簡単です。
長寿命
LED照明は、他のどの照明よりも寿命が長いです。蛍光灯の約4倍とも言われており、買い替えコストや取り替えの手前を省くことができます。ON/OFFを頻繁に行っても寿命が縮みにくいのもメリットです。
低発熱
LED照明は蛍光灯などに比べて発熱量が少ないため、照明自体に触っても熱いと感じにくいというメリットがあります。また、夏場は冷房の邪魔をしないというのもメリットです。適切に使用すれば火災のリスクを軽減することもできるでしょう。
紫外線・赤外線フリー
LED照明の光は紫外線や赤外線を出しません。そのため、「虫が寄り付きにくい」「照らされても熱くなりにくい」「美術品などの展示物を変色させにくい」などのメリットがあります。室外・室内を選ばず向いていると言えるでしょう。
耐低温性が高い
蛍光灯をはじめとする従来の照明は、温度の低い場所では発光しにくいという特徴がありました。LEDは耐低温性が高いため、保温対策などを施さなくても寒冷地や冷凍庫内でしっかり発光します。
耐衝撃性が高い
LED照明は蛍光灯に必要なガラス管などが不要なため、比較的衝撃に対して強いです。そのため、地震などで落下しても割れにくく、怪我などの原因になりにくいと言えるでしょう。
色のバリエーションが豊富
赤色LED、青色LED、緑色LEDと光の三原色がそろったことで、LED照明は様々な色温度が選べるようになりました。暖かくリラックスできる暖色系の照明から集中力を高める寒色系まで自在に選べるため、空間演出が容易になります。加えて、近年はリモコンやスマートフォンで色調を変更できるLED照明も普及が進んでいます。
蛍光灯のLED化にデメリットはある?
メリットばかりが耳に入りがちな蛍光灯のLED化ですが、いくつかデメリットも考えられます。ここでは3つのデメリットを紹介しましょう。
工事が必要な場合がある
蛍光灯をLED化するのに、電球を交換するだけでなく工事が必要になってしまう場合があります。とはいえ、一般家庭で多く使用されているシーリングライトの場合は、基本的に工事は不要です。必要になるのは、「安定器」を使用している直管蛍光灯を変更する場合。
蛍光灯の電気供給の安定のために必要な「安定器」がLED照明には不要なため、安定器を通さず直接LED照明に電気を通すためのバイパス工事、または器具交換が必要となるのです。この工事をすることで以下のようなメリットがあります。
- 使用電力量が節約できる
- 安定器が壊れても使用できる
- LED照明の選択肢の幅が広がる
初期コストが高い?
LED照明が普及し始めた頃から言われていたのが、「LED照明はイニシャルコスト(初期コスト)が高い」ということです。性能が良いものなので、その分一個あたりの価格が高くなっていました。しかし、現在では蛍光灯と同じくらいの価格で購入できるものも登場するほど安くなってきています。機能やデザインによっては高いものもありますが、こだわりがないなら初期コストはそこまで気にしなくても良いでしょう。
暗く感じる?
蛍光灯の光が全方向に拡散するのに対して、LED照明は特定の方向に向かって光が発される性質があります。そのため、LED照明は通常、正面には多くの光が届くのに対し、側面や背面は暗くなりがちです。しかし、この点に関してもメーカーごとに研究が進んでおり、全体に光が届きやすい電球、文字が読みやすい電球など、さまざまな商品が登場しています。
メリットたくさん!蛍光灯のLED化を考えてみよう
蛍光灯をLED化するメリットを紹介しました。特に長寿、省エネ、紫外線フリーなどのメリットが普段使用するに当たって魅力的なのではないでしょうか?また、オフィスに使用するなら、「環境に優しい」というのは企業のイメージ向上にも繋がるはずです。ぜひ蛍光灯のLED化を考えてみてください。
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