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漏電の原因・仕組みと対応方法とは?もしものために知っておこう!

漏電が起こる可能性のある電気機器のイメージ

漏電の原因と対応方法とは

この記事を読むための時間:3分

「漏電」という言葉は、​​誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。しかし、その詳しい仕組みや原因、リスクなどについて詳しく知っていますか?漏電が起きてしまった時の対応方法もわからないという方が多いはず。そこでこの記事では、漏電が起きる原因と、対応方法について紹介します。もしものために知っておきましょう。

漏電とは?漏電の仕組み

漏電とは、文字通り電気器具や配線を流れる電気が外に漏れている状態のことです。電気器具や配線は通常、電気が漏れないようにゴムやビニールなどの電気を通しにくい物質(絶縁体)で覆われています。しかし、何らかの原因によりこの絶縁体の働きが弱まると、回路の外に電気が漏れてしまうのです。

漏電の原因

漏電を引き起こす原因にはさまざまなものが考えられます。ここでは代表的な5つの漏電の原因を紹介します。

電気器具の劣化

電気器具が古くなって劣化することで、コードの絶縁体に傷がついたり変質が起きたりして漏電を引き起こすことがあります。古い電気器具を使用し続ける場合は、定期的にコードの状態や、アース線が外れていないことを確認しましょう。電気を通しやすいホコリが溜まらないように掃除をすることも大切です。

コード・プラグの破損

「電気器具の劣化」とよく似ていますが、新しい電気器具でもコードやプラグに破損があると漏電が起きることがあります。傷や亀裂がないか確認しましょう。また、漏電はコンセントからも起こるので、プラグが異常に緩いなどのサインを見逃さないことが大切です。

水漏れや雨漏り

天井などから水漏れや雨漏りが発生すると、水が電気器具の配線やコードの隙間に入り込んでしまう可能性があります。すると絶縁不良が起こり、電気が外に漏れてしまうことがあるのです。また水は鉄などの金属を腐食させる働きもあるので、漏電以外の問題を引き起こすこともあります。

タコ足配線のショート

ひとつのコンセントに複数の電気器具のプラグを差し込む「タコ足配線」は、便利な一方で使い方を間違えると危険です。例えば、一度に使う電気量が容量をオーバーしてしまうとショートを起こし、内部が焦げるなどして異常が起き、漏電に繋がることもあります。

小動物による被害

ペットや、ネズミなどの家に入り込んだ小動物がコードをかじると、そこから漏電します。特にネズミなどの小動物は、壁の中のコードをかじってしまうこともあり、その場合は漏電箇所の特定が困難です。早めに駆除することをおすすめします。

漏電の3つのリスクと危険性

上記のような原因で引き起こる漏電には、主に3つのリスク・危険性が考えられます。一般的には建物内で漏電が発生すると「漏電ブレーカー」が落ちて住戸内の電気が遮断されるものですが、対応せずに使用し続けたり、漏電ブレーカー自体が壊れていたりすると以下のようなリスク・危険が引き起こってしまうこともあるので注意しましょう。

①感電

漏電している器具に触れると、電気がその人の体に流れる「感電」が起こってしまいます。感電するとビリビリとした衝撃を感じ、やけどや内臓の損傷、循環不全などの症状が現れることも。電気の大きさや通り方などによっては死に至ることもある大変危険な事故です。

②火災

漏電は火災の原因にもなります。漏電が火災を引き起こす理由はさまざま。一例としては「漏電によって金属が熱され、何かの拍子で着火してしまう」というものや、「漏電箇所に火花が発生し、近くのものに引火してしまう」というものなどがあります。大きな火災にも繋がる深刻な事故です。

③電気代の高騰

漏電していると、その分無駄な電気が消費されるので、電気代が高くなることがあります。基本的には、家庭で漏電が起こると「漏電ブレーカー」が落ちるようになっていますが、分電盤や漏電ブレーカーが壊れているとブレーカーが落ちず、電気が消費され続けてしまうのです。突然電気代が高くなったら、漏電を疑ってみるとよいでしょう。

漏電が発覚した際の対応方法は?

漏電ブレーカーが落ちた、電気代が高騰したなどのサインにより漏電に気付いたら、プロに修理を依頼しましょう。電気配線の修理には「電気工事士」の資格が必要です。ブレーカーが落ちた状態で分電盤を使って漏電箇所を特定し、該当家電を処分するという方法もあります。しかし、一歩間違えると感電する恐れがあり大変危険ですので、電気工事業者へ相談するのがおすすめです。

漏電の原因に注意!もしもの時は適切に対応しよう

漏電は電気器具の劣化やコード・プラグの破損をはじめとしたさまざまな原因で、どの家庭でも引き起こりえるものです。基本的には漏電すると「漏電ブレーカー」が落ちますが、電気代の高騰や家電を触るとビリっと衝撃を感じるなどのサインがあれば、漏電している可能性を考えてみましょう。もしもの場合は、放置せずにすぐに電気工事業者に連絡するなど適切な対応をすることが大切です。

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