雨の日でも防犯カメラは大丈夫?しっかり活用するための対策を紹介
雨の日が心配なら防犯カメラの防水機能を確認しよう
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自宅などに防犯カメラを設置する場合、玄関先や外壁、専用のポールなど、屋外に設置するケースが多くなります。その場合、風雨にさらされて、夏の暑さや冬の寒さなどの影響も受けることになります。雨の日など天気が悪い日が続いても、防犯カメラは正しく作動するのでしょうか。もし、天候が心配であれば、防水機能がしっかりした防犯カメラを選ぶことをおすすめします。今回は、防犯カメラの雨の日対策とカメラの防水・防塵性能について詳しくご紹介していきます。
目次
防犯カメラの雨の日対策
屋外に設置することが多い防犯カメラ。雨の日などにもしっかりと役割を果たしてもらうためには、正しく対策をしなければなりません。ここで、どのような対策をするべきなのか、ご紹介します。
防雨型の防犯カメラを選べば雨でもOK
防犯カメラには屋外型と屋内型があり、それらすべてが防雨タイプになっている訳ではありません。単に「使いやすそう」「あまり目立たなくて良さそう」と、しっかり性能を確認せずに選んでしまうと、後で後悔することになります。
屋外で使用するための防犯カメラであれば、屋外型の防雨タイプを選びましょう。屋内型のカメラよりも強度が高く、レンズの上部にカバーが付いているため、雨や雪などからレンズを守る構造になっているタイプが多いのです。
一般的な防犯カメラよりも多少コストがかかりますが、長く使用するならコスパが良くなるのでおすすめです。
防塵機能も一緒に確認
屋外に防犯カメラを設置するなら、雨だけでなく、風による塵やホコリなどの影響も考えなければなりません。カメラの内部に塵やホコリなど異物が入り込んでしまうと、故障の原因になってしまいます。故障を防ぐためにも、カメラの防塵機能も確認しておきましょう。
動作可能周囲温度は必ず確認を
防雨タイプや防塵性能の高い防犯カメラを選んだとしても、過酷な暑さや寒さが続く場所の設置であれば、耐久性が心配になります。屋外型の防犯カメラには「動作可能周囲温度」が表示されているものが多いので、必ず確認してください。
一日の気温変化が大きい場所に設置する場合、性能的に問題がない防犯カメラでも、設置場所の気温に対応できないタイプであれば、あまりおすすめできません。安心して使うためにも、防犯カメラの動作可能周囲温度を確認しておきましょう。
防水・防塵性能は「IPコード」で
防犯カメラの防塵・防水性能を確認する指標に、日本工業規格(JIS)で定められた「IPコード」があります。「IPコード」は「IP67」と表記されていますが、IPの後の2つの数字で性能が分かるようになっています。
IPの次に表記された数字で防塵性能を、2つ目の数字で防水性能を表しています。防犯カメラの雨の日対策のために、ここで「IPコード」についてしっかりと確認しておきましょう。
防塵性能の保護等級
防塵性能は「外来固形物に対する保護等級」で確認することができます。
等級 |
定義 |
0級 |
無保護 |
1級 |
直径50mm以上の大きさの外来固形物から保護(握りこぶし程度) |
2級 |
直径12.5mm以上の大きさの外来固形物から保護(指程度) |
3級 |
直径2.5mm以上の外来固形物から保護 |
4級 |
直径1mm以上の外来固形物から保護 |
5級 |
有害な影響が発生する粉塵などから保護(防塵形) |
6級 |
粉塵から保護(耐塵形) |
防水性能の保護等級
防水性能は「水の侵入に対する保護等級」で確認可能です。
等級 |
定義 |
0級 |
無保護 |
1級 |
鉛直に落下する水滴から保護(防滴Ⅰ形) |
2級 |
15度以内の傾斜で鉛直に落下する水滴から保護(防滴Ⅱ形) |
3級 |
散水からの保護(防雨形) |
4級 |
水の飛沫からの保護(防沫形) |
5級 |
噴流からの保護(防噴流形) |
6級 |
暴噴流からの保護(耐水形) |
7級 |
水に浸して影響がないように保護(防浸形) |
8級 |
潜水状態での使用に対して保護(水中形) |
防犯カメラの性能をしっかり確認して雨の日対策をしよう
防犯カメラにはさまざまな性能がありますが、屋外に設置するのであれば、しっかりと防塵・防水性能、動作可能周囲温度を確認しておかなければなりません。今回の記事を参考にして、防犯カメラの雨の日対策を検討してみてください。