床下換気扇は効果大!設置するメリットや取り付け時の注意点など解説
床下換気扇は大切な家の湿気対策に
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家の床下の湿気や害虫を予防するために、床下換気扇の設置を検討したことはありませんか。ただ、換気扇だけで実際に効果があるのかどうか気になりますよね。実は、床下換気扇は大切な家の湿気対策や害虫対策に効果があるのです。今回は、床下換気扇を設置するメリットと、設置する際の注意点について詳しくご紹介していきます。
目次
床下換気扇を設置するメリット
床下換気扇は建物の床下専用に製造された換気扇で、床下の空気を循環させるために設置します。この床下換気扇を設置すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
カビや木材の腐朽を防ぐ
古くから日本では「高床式」といった建築方法によって、風通しが良い家や建物を建ててきました。現在は、建物の耐久性などを高めるためにコンクリートで基礎固めをする家が多くなったことから、床下に湿気が溜まりやすい状態になっているのです。その湿気の影響で、カビや木材を分解する腐朽菌が発生する可能性が高まります。
床下にカビが発生した場合、早めに対処しないと室内にまでカビが広がるおそれがあります。腐朽菌が発生すると、建物の基礎部分が脆くなってしまい、放置すると倒壊する可能性もあります。
床下換気扇を使って床下の空気を循環させることで、湿気が溜まりにくくなるため、大切な家をカビや腐朽菌から守ることができるのです。
シロアリなどの害虫を防ぐ
床下に湿気が溜まると、害虫が寄り付きやすくなります。クモやゴキブリなどの害虫はジメジメした場所を好むため、湿気の多い床下にはクモの巣やゴキブリの卵などがたくさん集まるのです。
湿気は、建物に大きなダメージを与えるシロアリの原因にもなります。シロアリは木材を餌にして繁殖するので、いったんシロアリが寄り付いてしまうと、しっかりと駆除しなければ建物がボロボロになってしまいます。
床下換気扇を設置して作動させておけば、シロアリなどの害虫対策にもなるのです。
家族の健康を守る
現代住宅の多くは、気密性の高い建物になっています。暑さや寒さに強いため住みやすくはなるものの、実は、うまく換気ができていないと健康にも影響が出る可能性があるのです。近年増えているハウスダストなどのさまざまなアレルギーは、ダニやカビによる影響が大きいとされています。
床下換気扇を作動させておけば、害虫やカビ、菌のほか、さまざまな病気の原因にもなる化学物質も排出させることが可能となります。大切な家族の健康のために、床下換気扇は大いに役に立ちます。
床下換気扇の設置時の注意点
家に床下換気扇を設置すると、たくさんのメリットがあります。しかし、ただ設置するだけでは効果が半減する可能性もあります。床下換気扇の効果を最大限に活かすために、ここで設置の際の注意点についてしっかりと確認しておきましょう。
湿気をうまく換気できる場所に設置する
床下換気扇を設置する場合、うまく空気を循環できるように配置しないと、空気が溜まって湿気を逃がすことができなくなるおそれがあります。湿気が溜まりやすい箇所の空気を、外に逃がすような流れを作らなければならないのです。
台所やトイレなど、水回りの箇所の床下には湿気が溜まりやすくなります。床下換気扇を設置する際には、業者に任せたままにせず、その部分の空気をうまく外に逃がす流れをしっかりと確認するようにしてください。
床下の広さに応じた台数を
しっかりと床下の湿気対策を行うには、広さに応じた台数の床下換気扇を設置する必要があります。たくさん設置しておけば安心という訳ではなく、必要以上に設置すると空気の流れをうまく作ることができなくなり、逆に換気の性能が低下してしまうおそれがあるのです。
目安として、30坪までの広さで床下換気扇2~4台が適しています。それ以上の台数の設置を勧めてくる業者は、相手にしないのが賢明です。
電源は床上で確保する
床下換気扇を作動させるには電源が必要になりますが、できるだけ床上で電源を確保することをおすすめします。床下だとホコリも溜まりやすく、故障の原因にもなりかねません。安心して使用するためにも、床上での電源を確保できるようにしておきましょう。
床下換気扇を設置して大切な我が家を守ろう
建物の床下の湿気対策には、床下換気扇が重宝します。湿気をうまく調整できれば、大切な我が家を守ることができます。今回の記事を参考にして、床下換気扇を上手に活用してみてください。