エアコンの室外機が動かない原因と対処法まとめ
エアコンの室外機が動かずに困ってしまった経験はありませんか?どうしても動かない場合、修理業者に依頼するのが確実ですが、その前に自分でできることはないのでしょうか。この記事では、室外機が動かないとき最初に確認したいポイントを解説します。室外機が故障する主な原因も解説するので、ぜひ読んでみてくださいね。
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目次
エアコンの室外機が動かないときのチェックポイント
室外機が動かなくなってしまった際、最初にチェックしたいポイントをご紹介します。
室外機の周りに物がないか
室外機の周りに障害物があると空気を吸い込みにくくなってしまうため、余計なパワーが必要になります。そのため、熱交換が上手くいかずに安全装置が作動して、運転停止している可能性があります。室外機の1m内に植木鉢などの物がある場合には速やかに退けて、風通しを良くしておきましょう。
リモコンの設定を確認する
室温が設定した温度に達すると、エアコンの運転が省エネ運転に切り替わるのに伴って、室外機までも動かなくなるケースがあります。冷房なら最低温、暖房なら最高温に一度設定し直して、動くかどうかを確認しましょう。
再起動させてみる
リモコンの設定やモード、室外機周辺の環境に問題がないのにも関わらず、室外機が運転しない場合には、一旦コンセントプラグを差し直して再起動させてみましょう。一度完全にオフにして、3分ほど待ってから再度差し直すことで、システムエラーを改善できる場合があります。
室外機が凍っていないか
排水用のホースや室外機が凍っていると、正常に作動せずに運転が停止してしまう場合があります。室外機周りの雪を除いて、凍っていた部分が解けるまで様子を見てください。
応急運転を試してみる
故障かどうかの診断をするのに、応急運転を試す方法があります。応急運転をしてみても室外機が動かない場合には、故障している可能性があります。応急ボタンを使って運転させることは可能ですが、温度や風量等の細かい設定ができないため、あくまでも応急措置や診断用です。
室外機が故障する原因
ここからは、室外機が故障する主な原因をご紹介します。
ファンモーターの故障
モーター内のコイルが焼き付いたり回転部分がサビてしまったりすると、ファンモーターが壊れてしまい、室外機そのものが動かなくなってしまいます。そのような場合、ファンはそのまま使うことができますが、モーターを交換しなければなりません。
冷媒ガス漏れ
冷媒ガスが漏れていると、エアコンが正常に作動しません。機種やメーカーによってはガス漏れを感知することで安全装置が働き、室外機の運転を止めるものもあります。ガス漏れの場合は、冷媒ガス開閉バルブの不具合や内部配管の劣化が原因なので、該当箇所を修理してガスを重鎮し直さなければなりません。
パワートランジスタに不具合が起きている
室外機の基盤上にある部品の中には、パワートランジスタと呼ばれる物があります。このパワートランジスタは、コンプレッサーやファンの働く力を増幅させたり、スイッチを動作させたりする役目を果たしています。そのためこの部分に不具合が生じてしまうと、運転する力が弱まってエラーが起こり、室外機が止まってしまうのです。
制御基板が故障している
制御基板とは、エアコン本体や室外機に命令を送って効率よく動作させる部分です。この制御基板が故障してしまうと、当然ながら室外機も正しく作動しません。制御基板の故障原因は、経年劣化であることがほとんどなので、長年にわたって使用しているエアコンに不調があった場合には、制御基板に異常がないか確認した方が良いでしょう。
四方弁が故障している
冷房と暖房の切り替えを行う四方弁が壊れている場合には、室外機がうまく作動しません。特に暖房をつけたのに冷風が出る場合には、四方弁の故障を疑いましょう。ほとんどの機種では、四方弁の故障をエラーコード表示によって判別できますが、故障が検知されるまでにある程度の時間がかかります。
まとめ
いかがでしたか。室外機が動かなくなってしまう主な原因や、室外機の動作不良を発見した際にチェックしたいポイントをご紹介しました。室外機の内部は複雑で非常にデリケートな構造になっているため、異常が見つかった場合には業者へ依頼した方が良いでしょう。
しかし、案外手軽に改善できる部分が原因となっている可能性もあるため、業者へ連絡する前に一度今回ご紹介したチェックポイントを確認してみてくださいね。