アンテナレベルが低い原因は?5つの原因と対処法をわかりやすく解説
アンテナレベルが低いと、テレビの映りが悪かったり特定のチャンネルが観られなかったりします。原因によっては、自分で対処することも可能です。本記事では、アンテナレベルが低いときに考えられる原因と対処法について解説します。適切に対処し、快適にテレビ視聴を楽しみましょう。
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目次
アンテナレベルとは
アンテナレベル(受信強度)はテレビ放送を受信する電波の強さのことです。アンテナレベルが低いと、テレビに十分な電波が届かずにテレビの視聴に影響が出ます。
アンテナレベルの確認方法
アンテナレベルは、テレビのメニュー画面から確認できます。テレビの各メーカーによって確認方法は異なるので、テレビの説明書やホームページなどで確認しましょう。ここでは、SHARPのAQUOSを例に紹介します。AQUOSの場合は受信レベルが60以上と表示されれば問題ありません。確認の手順は次のとおりです。
- リモコンで、受信強度を確認する「放送の種類」と「チャンネル」を押す
- リモコンの「ホーム」ボタンを押し、ホームメニュー画面を表示する
- リモコンのカーソルボタンを押して「設定」→「視聴準備」→「テレビ放送の設定」の順に選ぶ
- リモコンのカーソルボタンを押して「アンテナ設定」を選び「決定」ボタンを押す
- 「電源・受信強度表示」を選ぶ
- 画面の下に表示される「現在値」を確認する
アンテナレベルの基準値
アンテナレベルは使用しているテレビのメーカーによって異なります。同じメーカーでもテレビの機種や製造年によって基準値は異なります。BS/CS放送の場合も地上デジタル放送とは異なる場合があるので、取扱い説明書やホームページなどで確認しましょう。
アンテナレベルが低いときに考えられる5つの原因
アンテナレベルが低いときには、次の5つの原因が考えられます。
- アンテナケーブルの接続不良
- 分配器の影響
- アンテナの向きのズレ
- 機器の劣化や故障
- 電波が弱い
アンテナレベルが低く表示されたときには、確かめてみてください。
アンテナケーブルの接続不良
アンテナ端子とケーブルがしっかりと接続されていないと、アンテナレベルは低くなります。何かの拍子に接続部分がゆるくなったり、抜けてしまったりすることもあるので、確認してみましょう。
分配器の影響
分配器は、1つのアンテナから複数台のテレビへ電波を分けるために使用するものです。1つのアンテナから電波を分配するので、分配する本数が多いとアンテナからの信号が弱くなってしまいます。
分配器は、出力端子の本数によって「2分配器」「3分配器」「4分配器」などに分かれています。出力端子の本数は家にあるテレビの台数+1本程度を目安にするといいでしょう。また、複数のテレビを使用するときには、3分配器や4分配器を選ぶのがおすすめです。また、分配器自体に問題がある場合もあるので、その場合は交換しなくてはいけません。
アンテナの向きのズレ
地デジアンテナは近くの電波塔に向けて設置する必要があります。ある程度方向があっていれば電波を受信できますが、強風や何らかの原因で極端にズレてしまうと、十分な電波が受信できません。
機器の劣化や故障
テレビの視聴には、アンテナのほかにテレビ本体、ケーブルや端子などの周辺機器が必要です。周辺機器に劣化や故障がないか確かめてみましょう。
電波が弱い
大雨や強風、大雪など天候が悪いときには、電波が弱まることがあります。また、電波塔から遠い場合や電波との間に建物などの障害物がある場合も、電波が弱くなります。
とはいえ、電波塔から近い場合でも電波が強すぎて受信に問題が生じることもあるので、適切な対応が必要です。テレビアンテナの設置や選定には、自宅の立地条件や電波塔からの距離を考慮しなくてはいけないので、専門業者に相談してみましょう。
アンテナレベルが低くなったときの対処法
アンテナレベルが低いからといって、すぐに修理や交換が必要というわけではありません。自分で対処できる方法を紹介します。
- テレビを再起動する
- アンテナケーブルの再接続
- B-CASカードの入れ直し
- 劣化したケーブルの交換
これらの対処法でアンテナレベルが高くなれば、修理などの必要はありません。
テレビを再起動する
テレビを再起動するだけでアンテナレベルが上がる場合があります。再起動の方法は次のように行います。
- テレビの電源を切る
- アンテナケーブル、電源プラグを抜く
- 3分間程度そのまま待つ
- アンテナケーブル、電源プラグをつなぐ
- テレビの電源を入れる
アンテナケーブルの再接続
テレビの電源を切り、アンテナケーブルを差し込み直してみましょう。その際、ケーブルがしっかり差し込まれているか、ケーブルに劣化がないかを確認してください。
B-CASカードの入れ直し
B-CASカードとは、テレビを購入したときに同封されている四角いカードで、テレビの背面もしくは側面に挿入するものです。B-CASカードの裏面にあるICチップにほこりや皮脂などが付着していると、接続不良を起こし、受信強度が弱まることがあります。B-CASカードを手入れして入れ直すことで、改善される場合もあるので、以下の方法で試してみてください。
- テレビの電源を切る
- B-CASカードを抜く
- B-CASカードの裏のICチップをやわらかい布で拭く
- B-CASカードの挿入口のほこりを掃除機等で吸い取る
- B-CASカードを正しい向きで差し込む
- テレビの電源を入れる
劣化したケーブルの交換
ケーブルが劣化していたときには、交換が必要です。ケーブルが割れたり切れたりしている場合には、交換しましょう。
アンテナレベルを上げて受信環境をよくしましょう
テレビの映りが悪いと感じたら、アンテナレベルを確認してみてください。アンテナレベルが低いようなら、本記事で解説した原因と対処法を試してみましょう。それでもアンテナレベルが上がらないようなら、プロの業者に相談してみることをおすすめします。
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