テレビアンテナは屋根裏に設置可能!設置条件とメリット・デメリット
テレビアンテナといえば、屋根の上や外壁などに設置されているものですが、屋根裏に設置することも可能です。しかし、屋根裏に設置する条件を満たしている必要があります。この記事では、テレビアンテナを屋根裏に設置できる条件とメリット、デメリットについて解説します。
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目次
テレビアンテナは屋根裏に設置可能
地デジのテレビアンテナは屋根裏に設置することもできます。地デジの電波は一般的な住宅の屋根や外壁であれば、通り抜けて屋内まで到達します。アンテナの屋根裏設置の費用相場は、20,000~70,000円です。屋根裏の構造や設備等によって金額は変動します。
ただし、BS/CSアンテナの設置はできません。BS/CSの電波は地上波とは異なり、建物などの障害物を通り抜けません。
テレビアンテナを屋根裏に設置する3つの条件
テレビアンテナを屋根裏に設置するためにはいくつか条件があります。ここでは最低限必要とされる3つの条件を解説します。
- 屋根裏でも十分な受信環境を保てる
- 屋根裏にアンテナを設置できるスペースがある
- 点検口などがあり、屋根裏での作業が可能である
自宅にこのような条件が揃っている場合は、屋根裏に設置できる可能性が高いでしょう。
屋根裏でも十分な受信環境を保てる
地デジ電波は一般的な屋根や外壁を通り抜けるといっても、いくらか電波は弱まってしまいます。そのため、屋内でも十分に電波が届く電波の強い地域でなくてはいけません。基本的には80dB以上の地デジ電波が届く範囲がよいとされています。
しかし、電波の強い地域だとしても、住宅の屋根材や外壁の素材によっては、電波が遮断され屋内まで届きません。鉄筋コンクリートやガルバリウム鋼板など金属素材のものは電波が遮断されてしまいます。また、屋根や外壁の他に断熱材にも注意が必要です。屋根裏にアンテナを設置したい場合は、建物に使われている素材を確認しましょう。
さらに、冬場に雪が積もりやすい地域では、積雪によって地デジ電波が遮断される可能性もあります。そのため、雪の多い地域ではアンテナの屋根裏設置は難しくなります。
屋根裏にアンテナを設置できるスペースがある
屋根裏にアンテナを設置するには、アンテナ本体と取付作業のできるスペースが必要です。最低でも1立方メートル程度の空間があるとよいでしょう。設置業者にあらかじめ確認しておくと安心です。
点検口などがあり、屋根裏での作業が可能である
屋根裏で作業する際には、点検口などからアンテナ本体や配線、ブースターなどの必要機材を持って出入りしなくてはいけません。そのため、屋根裏に入るための1メートル四方以上の点検口等が必要です。
テレビアンテナを屋根裏に設置するメリット3つ
テレビアンテナを屋根裏に設置するメリットはいくつかあります。ここでは主なメリット3つを紹介します。
- 建物の外観を綺麗に保てる
- アンテナが倒壊しない
- アンテナの寿命を伸ばせる
建物の外観を綺麗に保てる
アンテナを屋根や外壁に設置しないため、外観がスッキリと見えます。アンテナ本体だけでなく、外壁にケーブルを這わせる必要もありません。建物の外観を気にする人にとっては、テレビアンテナが屋外にないことはメリットになるでしょう。
アンテナが倒壊しない
屋外に設置されたアンテナは強風や積雪などによる影響を受けやすいです。その点、屋内にあれば強風に煽られてアンテナが倒壊する心配はありません。
アンテナの寿命を伸ばせる
アンテナは屋外に設置することが前提で作られていますが、雨や紫外線などでアンテナの寿命が短くなる場合があります。通常のアンテナの寿命は10~20年ですが、環境によってはそれよりも早く交換しなくてはいけません。しかし、屋内に設置してあれば、雨や紫外線などの影響を受けないため、アンテナ本体の寿命を伸ばせるでしょう。
テレビアンテナを屋根裏に設置するデメリット2つ
屋根裏にアンテナを設置する際にはデメリットもあることを知っておきましょう。
- 電波が弱くなる可能性がある
- 太陽光パネルの設置が難しい
電波が弱くなる可能性がある
前述したとおり、建物を通して電波を受信するため、電波が弱くなる可能性があります。電波状況は電波を発信する電波塔の方角や地面からの高さ、周辺の建物などによって変わります。電波が弱いと、テレビの映りが悪かったり、特定のチャンネルが観られなかったりするかもしれません。屋根裏に設置を検討する際は、屋根裏の電波環境を事前に調べておくといいでしょう。
太陽光パネルの設置が難しい
太陽光パネルは金属のため、電波の受信を遮断してしまいます。太陽光パネルの設置場所や設置する大きさにもよりますが、太陽光パネルを設置する予定がある場合は、業者へ相談しましょう。また、すでに太陽光パネルが設置されている場合、専門業者に電波測定を行ってもらい屋根裏へのアンテナ設置が可能か慎重に判断してもらいましょう。
テレビアンテナの設置はプロの業者に相談しましょう
テレビアンテナの設置は専門的な知識と技術が必要なため、自分で行うことは難しいです。ましてや屋根裏への設置となると、さまざまなことを考慮して設置する必要があるので、プロの業者に相談するのがおすすめです。本記事で紹介したメリットとデメリットを参考にして、屋根裏への設置を検討してみてください。
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