エアコン工事で気になる漏電について詳しく解説!原因や対処方法も
エアコン工事で気になる漏電について詳しく解説!漏電箇所の特定方法や原因、対処法も
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生活になくてはならない存在になりつつあるエアコンは、突然使えなくなるととても困りますよね。実は、エアコンが突然つかなくなる原因の一つに「漏電」があります。漏電はそのまま放置しておくととても危険。そこでこの記事では、エアコンの漏電の原因や確認方法、漏電している場合の対処方法や予防法などについて詳しくご紹介します。
目次
エアコンの漏電の原因は?
エアコンが漏電する原因は、主に以下の3種類。
・エアコン本体の故障
・コンプレッサーの故障
・屋内配線の不具合
エアコン本体の故障
本体に使われている部品が故障したり経年劣化することで漏電が発生する場合があります。特にゴムなど絶縁体の劣化が漏電を引き起こすケースが多いので、耐用年数を過ぎたエアコンを使用している場合は注意が必要。
コンプレッサーの故障
室外機を動かすコンプレッサーの故障によって漏電を引き起こすケースもあります。本体同様内部の絶縁体の経年劣化や、電子制御部分への雨水の浸透などにより漏電を引き起こしてしまいます。
屋内配線の不具合
本体やコンプレッサーに問題がない場合は、屋内配線の不具合が関係している可能性があります。
エアコンの漏電の確認方法
エアコンが漏電しているかどうか確認する方法は、ブレーカーのチェックです。ブレーカーにはアンペアブレーカー、安全ブレーカー、漏電ブレーカーの3種類がありますが、漏電を判別する際に見るべきなのは漏電ブレーカー。漏電箇所を確認する手順は以下の通りです。
①すべてのブレーカーを落とす
②アンペアブレーカーを入れる
③漏電ブレーカーを入れる
④安全ブレーカーを一つずつ入れていく→安全ブレーカーを入れた際に漏電ブレーカーが切れたらそこが漏電箇所
⑤漏電箇所を除くすべての安全ブレーカーを上げる
すべての安全ブレーカーを入れていてエアコンを運転させると漏電ブレーカーが切れる場合、本体が故障している可能性が高いです。
漏電している場合の対処方法
漏電が発覚した時にしなければならない対処方法は、以下の3つ。
・ブレーカーを切る
・エアコンのコンセントを抜く
・アース線を外す
ブレーカーを切る
エアコンが漏電していることがわかったら、まずすべてのブレーカーを切りましょう。ブレーカーが切れていれば電気が流れることはないのでひとまず安心です。
エアコンのコンセントを抜く
ブレーカーを切ったらエアコンのコンセントを抜いておきましょう。すぐに抜くと感電の恐れがあるので、しばらく時間を置いてから乾いた手で抜くことが大切。
アース線を外す
エアコンに繫がっている黄色や緑の細いコードがアース線。コンセントを抜いたらアース線も外しておきましょう。
自分でできる対処方法はここまで。すべて完了したら、専門業者を呼んで修理してもらいます。漏電箇所の特定ができなかった場合も速やかに業者を呼びましょう。
エアコンの漏電を防ぐには
エアコンの漏電は、以下の3つの方法で予防することができます。
・雨水や結露から室内機を守る
・延長コードはエアコン専用のものを使用する
・コンセントをしっかり差し込む
例えば、天井に亀裂がある場所など雨水が漏れる可能性がある場所に設置している場合は要注意。もし雨漏り箇所を発見した場合は即補修が必要です。また、結露しやすい窓の近くに設置している場合は、こまめに結露水を拭き取る習慣をつけましょう。他には、延長用のコードは、一般的なコードを使うと破損の原因になるので専用のコードを使うこと。ほこりがたまりやすいコンセントの緩みにも注意が必要です。
他の電化製品が繫がっていないかもチェック
エアコンのコンセントに他の電化製品が繫がっている場合、エアコンが原因ではない可能性もあります。本来エアコン用コンセントは専用の配線を設けなければなりません。しかし、換気扇の増設など高い位置にコンセントが必要になる場合、配線を分岐させているケースが稀にあります。
エアコンの漏電修理は専門業者に依頼しよう
とても便利な機器である半面、大きな電流を扱うエアコンは住む人に危険をもたらす可能性もあります。もし漏電が疑われる場合は、速やかにブレーカーを切るなどの対処を行い、専門業者を呼びましょう。