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夏にアンテナの修理工事が多いのは雷がアンテナに落ちるから?

アンテナ修理工事の原因となる雷

雷でアンテナが故障する本当の理由について

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雷が鳴ったと同時に突然テレビの画面が映らなくなってしまったら、皆さんはまず何を疑いますか?恐らく、「自宅のテレビアンテナに雷が落ちた」と連想する方もいらっしゃるのではないかと思います。実は雷がテレビアンテナに直接落ちるということはほぼなく、雷が鳴ったと同時にテレビが移らなくなってしまったり、電化製品が故障してしまったりする理由は他にあります。

 

では「他の理由」とは一体何なのでしょうか?今回は雷でテレビアンテナや電化製品が故障してしまう本当の理由についてお話していきます。

雷がアンテナに落ちるって、本当?

雷が家のアンテナに落ちるということはほぼありません。雷は一定の範囲のなかで最も高い場所に落ちるので、高い建物や木、電信柱などに落ちるのがほとんどです。稀に家のアンテナに落ちることもありますが、山の高い部分に建てられた家など、周りに高い建物や木、電信柱などがない場合に限るので、可能性は限りなくゼロに近いでしょう。

2種類の雷被害について

雷被害には2種類あります。

 

・直撃雷
・誘導雷

 

二つの雷被害について、それぞれの特色や違いを解説していきます。

直撃雷

「直撃雷」とは読んで字のごとく、雷を直接受けてしまうことです。直撃雷はある一定の地域の中で最も高い場所に落ちるので、高い建物や電柱、公園の木などといった場所が被雷する可能性がかなり高いです。直撃雷を受けてしまうと建物や森林などに火災が発生する恐れがあり、かなり危険な状態になります。人が直撃雷を受ける可能性はほぼありませんが、周りに高い建物がない広いグランドや、大きな河川に架かった橋の上などは稀に人でも被雷してしまう場合があるので、注意が必要です。

誘導雷

誘導雷とは直撃雷があった場所の周辺に電圧や電流が発生することです。電信柱などが被雷した場合、2次的に発生した電流や電圧が電線を通り、周辺の住宅のテレビアンテナや室内の電化製品などを直撃します。雷が発生した時のアンテナや電化製品の故障は、家のアンテナへの直撃雷によるものではなく、誘導雷によって発生した電流や電圧が近辺の電線などを通り、家の電気回路に侵入してきたことよって引き起こされたものである故障の場合がほとんどです。

雷でアンテナが故障する本当の理由とは

雷でアンテナが故障する本当の理由は、雷がアンテナに直接落ちたからではなく、周辺の電信柱に落ちた雷によって発生する電流や電圧が、電線を通ってアンテナやテレビなどを直撃したからだ、と考えられます。

 

通常雷は一般的な住宅街の場合、その地域で最も高い電信柱や公園の木などに落ちることがほとんどであり、高さで劣る家のアンテナに直接落ちることはほぼありません。しかし、周辺に落ちた雷によって発生する電圧や電流が、電線を伝って住宅の電気回路に流れてくることは多く、このことによりアンテナやテレビ、パソコンなどが故障してしまうことはよくあります。

電化製品故障を防ぐ正しい雷対策

テレビやパソコンなど、電化製品の故障を防ぐ正しい雷対策は、ズバリ、コンセントを抜くことです。雷による家電故障の原因は誘導雷によるものであり、誘導雷によって発生する電流や電圧は電線を伝って家庭の電気回路に流れてきます。この流れてきた電流や電圧の直撃は、コンセントを抜いておきさえすれば防止することが可能です。近くに雷鳴が聞こえてきたら、電化製品のコンセントを抜くことを習慣化するとよいでしょう。

正しい雷対策について理解しよう

雷によってアンテナやテレビ、パソコンなどが故障すると、「家のアンテナに直撃雷があったからだ」と、考える方も多いようですが、周辺に電信柱や高い建物が何もない、広大な場所に立地していない限り、家のアンテナに直接雷が落ちるようなことはほぼありません。

 

雷によるアンテナや電化製品の故障は電信柱などに落ちた雷が原因で発生する誘導雷によるものであることがほとんどです。この誘導雷による被害は早い段階で電化製品のコンセントを抜いておくだけで防止することができます。今一度雷の仕組みについて正しい知識を習得し、正しい雷対策について、理解しておきましょう!

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